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初心者がもつと良い心構え

介護職をする上では、安全に介護をする介護方法の知識や技術が必ず必要になりますが、それと共に不可欠なのが、介護をする上での心構えを常に持っておくことです。心構えとして、「介護職の役割は、介護サービスを受ける利用者が安心してその人らしい生活を送れるようにすること。常に利用者の気持ちになって考え行動する」こと忘れずに持っておきましょう。

介護現場は、限られた人員と時間で介護をしていくため、ともすれば忙しくなりがちで、効率的な仕事の仕方も大切になってきます。しかし、効率ばかり優先していると、利用者の気持ちを考えない行動をとってしまうこともあります。

何のための介護かと言えば、当然ですが、利用者の幸せのためです。利用者の幸せとは、安全で安心できる環境で、自分らしく生きていけることです。怪我がないように身体的な安全・安心も必要ですが、「介護をする人から尊重されている」と感じられる、心理的な安全・安心も必要です。「尊重されている」と感じられるようにするには、常に利用者の気持ちになって行動することです。利用者の気持ちになることは、利用者や家族の声にしっかりと耳を傾け、その人の背景や思いを知り、「自分がその人なら」と想像していくことで実現できます。

例えば高齢になって介護を受けるようになった利用者は、今までできていた事ができなくなり、人の手を借りないと生活できないことのつらさ、羞恥心、不安、いらだち、遠慮など様々な感情を抱いていることを理解しましょう。

これらを、特に初心者の時から意識し続けていくと、介護の仕事を続ける中でどんな大変なことがあっても、強い土台になって自分の心を支えてもらうことができます。